名古屋工業大学ヨット部

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引退ブログ#2

日頃より大変お世話になっております。

前年度副将を務めました、髙野陸斗です。


引退から1週間が経過し、ヨット部における全ての未練を綺麗に断ち切り、非常に穏やかな日々となりました。

最後のブログを書いていこうと思います。


まず初めに、監督をはじめとするたくさんのOBOGの方々、外部よりご指導いただいたコーチ、関わってくださった全ての方々、本当にありがとうございました。

皆様のご協力がなければ、今のチームはありません。


活動を振り返るにあたりましては、長い期間で深く関わり、生活を共にした先輩方へのお礼を抜きにしては成り立ちません。人間的に成長させていただいたこと、セーリングの技術を授けてくださったこと、自分がヨット部として活動するにあたり、ベースには必ず先輩方が存在していました。470、スナイプ問わず、様々なことを吸収させていただきました。また、引退後も親身に相談に乗って下さったことや、時には食事に連れ出してくださり、新体制の不安を聞いて下さったことなど、引退された後にも常に支えになってくださる存在でした。

本当にありがとうございました。

先輩方のように、自分にとって然るべき後輩に対し、そういった存在でありたいと思います。

 


そして、先輩方が引退されたこの1年間、私は副将という立場になりました。見える役割が少なく自由であるからこそ、柔軟に考え、意見を発し、行動が出来る立場でした。幹部として、両クラス入賞させるにはどんなチームであれば良いか、考え続け、答えの出ない日々を送りました。目まぐるしく、忙しなくありながらも、全てが終わった今振り返ればようやく、非常に充実した時間であったと感じられるようになりました。

思い出を1つあげるならば、個人戦予選の3レース目、同期と1.2フィニッシュを決めました。彼はいつかのブログで、当時の私のことをライバルだと語ってくれていました。我々の性格上、ペアという形ではなく、スキッパー同士のライバルとして肩を並べた日々を過ごせたことは本当に良かったと思います。私から彼へのリスペクトは大きく、そして(おそらく)彼から私へのリスペクトもあり、意識はせずとも、振り返れば最高の関係だったと思います。競争の日々だったからこそ見えた景色があり、お互いに足りなかったからこそ見えなかった景色もあり、彼からは本当に色々なことを勉強させてもらいました。ありがとう。


そして歴代ペアを組んでくださった方々。人生において、ここまで1人の人間と向き合う機会は、家族、恋愛、そしてペア以外にはありません。

共にヨットに乗ったクルーの方々、辞めてしまった選手含め、現役生活においては、ペアから様々なことを教わり、自分の未熟さを知り、そして成長させてもらいました。1.2年の私は、今よりも非常に荒削りで、精神の幼いスキッパーだったと思います。見離さず、真摯に向き合ってくださりありがとうございました。おかげさまで、最後の1年を共に過ごしたクルーにとっては、最高にやりやすいスキッパーだったはずです。


チームを継ぐ全ての選手たちへ。新しい編成になり、再び入賞に向け再スタートすることと思います。この1年間もレギュラーとして戦ってくれた選手には、見えた景色とその悔しさをチームへ伝える責任があり、また一から全員で目線を揃えていく必要があります。また、惜しくもレギュラーに慣れなかった選手たちにも、このスタートの瞬間のみ再び平等にチャンスが与えられ、自分が輝く未来を掴み取ることができます。セーリングの特性上、持ち船、ペア、練習環境など、一度決まってしまうと逆転が難しい要素が多々あります。だからこそ、このスタートの瞬間は、努力が最効率で結果に結びつく期間でもあります。OBであろうが、チームメイトであろうが、時には他大の選手であろうが、上達のために使えるものは全て利用し、自分がトップであろうとする姿勢を大切にしてください。私も平凡な選手で終わってしまったからこそ、自分に足りなかった要素もよく理解しているし、同じ状況の選手たちには僭越ながらも沢山のアドバイスを与えてあげられると考えています。

全員が入賞のための鍵となりうるような組織を作ってくれることを期待しています。

 

最上級生は、型にハマりすぎないように。何かと、責任だとか、重圧だとか、堅苦しい1年になると思います。

特にスナイプの2人は、チーム作りにも苦労し、自分の練習にも苦労し、ぶつかる壁がたくさんあるだろうと思います。目標達成のためには、チーム作りが重要であるのはもちろんそうですが、なにより1番艇、2番艇として自分が結果を出すことも絶対的な必要条件です。いっぱいになりすぎず、セーリングを楽しむことも大切にして欲しいと思います。スナイプをそこまで知らないからこそ、多角的な面からアドバイスをしてあげられたらと思っています。

470の最上級生は、放っておいても問題ない立派な選手たちだと思ってます。さらに飛躍したチームを見れることを本当に楽しみにしています。

総じて、早くも3年の付き合いになる君たちには、沢山の迷惑をかけ、我慢もさせたことだろうと思います。コロナ禍でありながら、そして仲間が減っていく苦しい状況でありながら、一緒に戦ってくれてありがとう。君たちの努力が報われることを心の底から願っています。

新2.3年生たちは、この大会期間含め、これまで色々なサポートをありがとうございました。君たちが我々にそうしてくれたように、沢山の後輩に支えられ、思う存分レースに臨める環境の中で伸び伸びと成長していって欲しいと思います。

最後に、重ねてになりますが、OBOGの皆様、コーチの皆様、同期、後輩含め、関わってくれた全ての方々に、この場をお借りして感謝を申し上げます。

本当にありがとうございました。

以上で引退ブログを終わります。

 

名古屋工業大学ヨット部副将 髙野陸斗

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