日頃より大変お世話になっております。
副将の髙野陸斗です。
5/3.4.5.6.7の5日間にわたって行われました、琵琶湖遠征のご報告をさせていただきます。
この遠征におきましては、石川監督、児玉さん、濱口さんにお越しいただき、サポート及びレース出場をしていただきました。遠方となりましたが、お忙しいところありがとうございます。
また、艇の運送費用などにおきまして、OB様方からご支援頂いている基金を使用させていただきました。
部員のみでは実現できない遠征になりますが、皆様のご支援のおかげで不自由なく活動が出来ております。恵まれた環境への感謝を忘れず、今後とも真摯に努力してまいります。
今回の琵琶湖遠征は、インカレ入賞に向けた現在の立ち位置の確認と共に、よりハイレベルな環境での合宿でのレベルアップを目的として行いました。470チームは、昨年度インカレ7位の立命館大学さんに総合得点で勝つことを目標の1つとしました。
以下、各日の報告です。
5/3(水) 3m/s〜7m/s
遠征1日目のこの日は、積み下ろし後の出艇となり、470チーム、スナイプチーム共に立命館大学さんとの合同練習を行いました。
琵琶湖の風にいち早く慣れるため、帆走を中心に行い、最後にスタート、コース練習を行いました。琵琶湖の風域は1日の中でも多岐に渡るため、いつも以上にセッティングに神経を裂かなければなりませんでした。スタート練習では、ウェイティングラインの作り方や、フリーウォーターの確保の仕方など、蒲郡や他の遠征では得られなかった技術を盗むことが出来ました。立命館大学さんの最初の印象は、ハンドリングに非常に長けているというものでした。この技術をなんとしても持って帰ろうという思いで練習に臨みました。
この日のミーティングでは、主に大学間のセーリングにおける考え方の違いが議題に上がりました。
5/4(木)3m/s〜7m/s
この日は、午前は帆走、午後は1時間帆走したのちにコース練という構成で行いました。立命館大学さんとの合同練習で、コース練では同志社大学さんにも参加していただきました。
帆走では、両大学が前日のミーティングで得たものを各々試行錯誤しながら船を走らせていました。また、スタート前のハンドリング練習も取り入れました。上手いと思った立命館のプレイヤーが近くにいる中でこの練習ができたことは、チームにとって非常に有意義だったと思います。
5/5(金)1m/s〜8m/s
この日は、名工3艇+午後から児玉さんに参加いただき練習を行いました。
強風域での走りにたくさんの弱点を見つけることが出来ました。振れ海面において、ブロー視で振れを事前に予測できなかった際の、ブロー対応の遅れによる失速が自分の中でかなり多くありました。振れが見えていればプレーニングさせられるようなサイズのブローなのに、振れを見逃しているせいで後手の対応になってしまいスピードに乗せきれない、という課題が上がりました。
この日のミーティングでは、児玉さんに動画を見ていただくと共に、3日間で溜まった疑問を聞いてもらう時間を取ることが出来ました。
5/6(土) 3m/s〜8m/s
強弱の激しいコンディションの中、4レース行われました。
私個人といたしましては、今まで参加させていただいた全遠征の中で1番苦しんだフリートになりました。ブローを掴んで前に出すレース展開をすることが非常に苦手であり、少しずつ克服しつつも自分に求められている結果を出せませんでした。上りのレグでの順位が全レースかなり悪く、その後の展開の選択肢が狭まってしまいました。上りでは主に、小さいブローを繋ぐコースではなく、大きなブローへ向かうコース取りをしたことが安定しない原因であったと思います。琵琶湖のようなコンディションでは、大きなブローでかなりのゲインが出来るし、逆も起こり得ます。その意識を持ち過ぎるあまり、そのブローへ向かうことを第一にしすぎてしまいました。上位陣は、確実にブローを経由する中で、大きなブローへ寄せていく展開をしていました。その思考への変更が遅れたこと、変更後もあまり効果的なブローコースを辿れなかったことが、現在の自分の立ち位置であったと思います。
4レースを消化し、多くの学びと反省が生まれました。クルーとのコミュニケーションが絶えず行われたこともあり、失敗の修正はかなり早く、多くすることが出来ました。スコアに直結するような改善が出来なかったことは非常に悔しいですが、ネガティブばかりではなくポジティブな面にもしっかりと着目し、沈みすぎずに前進したいと思います。
5/7(日)
琵琶湖遠征最終日となったこの日は、雨と視界不良、風の無さによりノーレースとなりました。
今回の遠征を通して1番に感じたこととしては、実践力が足りないということです。春合宿のメインテーマとしていた動作や、各風域におけるボートスピードは、立命館大学さんと比較しても大差がないところまで着実に力がついてきていることを確認することが出来ました。しかし、レースになるとその差以上にスコアが開くのは、スタート後の展開、1つ1つの判断、レース時の最大ボートスピードなど、実践となった時に見える能力の差によるものだと感じます。中部水域もレースシーズンに入るため、各レースで目的を設定しながらその実践力を磨いていきたいと思います。
春合宿、新人戦や新歓も落ち着き、ようやく実践練習が解禁となるので、今まで重ねた基礎練習の期間に解決し切れなかったモヤモヤも、ここから一気に成長へと変化させて行きたいと思います。
5日間に渡りお世話になった立命館大学の皆様、貴重な機会をありがとうございました。また機会がありましたらよろしくお願いします。
また繰り返しになりますが、日頃よりご支援いただいているOBの皆様、本当にありがとうございます。皆様のご支援に応えるため、この遠征を経たレベルアップに全力を注ぎます。今後ともよろしくお願いします。
以上で遠征報告を終わります。
以下、最終結果です。
470クラス
14704 児玉さん(OB)、若山(1年) 11位
4770 髙野(4年)、島田(2年) 22位
4769 森雄紀(4年)、野首(3年) 21位
4704 竹尾(3年)、森千覚(2年) 15位 全34艇
スナイプクラス
31690 酒井(4年)、工藤(2年) 28位
31689 松下(3年)、加藤(4年) 29位
31246 木村(4年)、堀田(2年) 21位 全46艇