名古屋工業大学ヨット部

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レースに対する思い#6

日頃より大変お世話になっております。

副将の髙野陸斗です。

 


私の考えるレースについて話そうと思います。

 


レースとは非常に難しいもので、そこから得られる成長の幅は、思考すればするほど大きく、しなければしないほど無きに等しくなっていきます。ただ船を走らせ、その場しのぎのタックジャイブをし、たまたま風が味方をして勝ったとしても、そのレース後に残るのは順位表の数字だけです。重要なのはそこまでの過程であり、草レースの結果などではありません。

今までは、それでも良かったと思います。実際、下級生の頃の自分はそうでした。結果に一喜一憂するに留まり、本当に深いところまで思考し、そのレースを最大限成長に繋げられていたかと言われると、そうではなかったと思います。しかし、現在の目標を考えた時、その取り組み方では10年経ってもクリアできないことが目に見えています。インカレから逆算し、このレースまでにどのような成長をしていなければならないか、そういったベンチマークにすることが出来るのもレースの魅力だと思います。

 


普段のレースでは、再現性のある勝ち方を常に目指しています。ここまでの約2年間、セーリングを知れば知るほど、「手堅さ」に鍵があることを実感し続けています。水域予選では速かった人達が、大舞台で後ろを走りがちになる原因はここを蔑ろにしていることにあると思います。小手先の技術とそれなりの艇速だけでは誤魔化せないような環境に置かれた時、戦術の手堅さが根底にないと話にならないという場面に何度も直面してきました。だからこそ、普段の規模の小さいレースでさえも、その勝ち方に拘る必要があります。

 


何度でも繰り返しますが、我々の目標はインカレ入賞です。この目標は、我々の実力からすれば非合理的な決め方をした目標だったと思います。その非合理的な目標に対し、如何に合理的に進むか、それを日々思考を止めずに手探りでも掴んでいかなければなりません。実力を鑑みて合理的に目指せそうな目標を立てていたようでは、きっとその1年間は面白くないし、大成しないまま終わってしまうのだと思います。この目標を立ててからというもの、苦難は圧倒的に増えましたが、それと同時に毎日が今までとは比べ物にならないほど充実しているのを感じます。客観的な視点で、達成へと向かえるようなプロセスを踏むこと。インカレから逆算すれば、1つ1つの草レースは非常に貴重な機会です。レース数は同じでも、成長幅は誰よりも大きく、思考のレベルをより一層高めて参ります。

以上で終わります。

 


名古屋工業大学ヨット部副将 髙野陸斗

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